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クモデコラム
COLUMN

2022/12/13

2022年10月 人生初の青森県、社風と経営者について

先日、Jackグループの企業視察会で青森県八戸市のリフォームのササキ社へ総勢10名で訪問をした。(人生、初青森でした)

今回はランチで八食センターに立ち寄った後、まず見学したのは塗装工事を主軸に住宅塗装、公共事業、建設下請けと手広くやっている佐々木商会。特に大変参考になったのは整然とした倉庫とその管理手法だった。

3S3定(整理、整頓、清掃の3S、定品、定位、定量の3定)に注力しているという言葉の通り、綺麗で整頓、管理されている様は美しさを感じるほど。弊社も倉庫管理をしているが、近いうちに社員を連れて再訪したいと思った。本社と隣接していることや業種のシンプルさ、倉庫の大きさなど管理しやすい点があるとはいえ、倉庫管理にお悩みを持つ方は機会があればぜひ訪問して頂きたいと思う。

次に創業15年のリフォームのササキ社に伺った。感動経営やその取り組みなど事例を多く交えながら説明をして頂き、参加者からは参考にしたいとの声が多く刺激ある視察会だった。個人的にはマネージャーカレッジの初期に参加していたササキ社の女性社員と8年ぶりに再会できたことが嬉しかった。結婚、出産しすっかり中堅社員になっていたがこれからも屋台骨を支える立場として頑張ってほしいと願う。

今回、お世話になった佐々木会長とはすっかり長いお付き合いになったが、リフォームのササキ社は雅史君に社長を、佐々木商会は駿君に専務にと事業継承にも力を入れておられる。その2人と視察、食事会の時間を共にした。2人とも好青年だった。佐々木会長曰く「甘い、軽い」と二人を称していたが、共に30歳前後。これから経営者としての骨が育まれてくる。挑戦心を持ち続け頑張ってほしい。

しかし八戸はいい街だった。食事会の後に寄ったみろく横丁も風情のあるいい場所だった。特にせんべい汁が美味しかった。スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

閑話休題。

八戸のササキ社へ訪問し帰りの新幹線で(やっぱ中小企業って人だな。)とつくづく思った。中小企業の社風は経営者の性格がよく現れるというが、社内が明るく、ポジティブな空気は明るくて周りを笑顔にさせる佐々木会長の性格をよく反映していると感じた。

企業はうまくいかないことや思いがけないこともある。しかしそんな時も「どうやってプラスに変えるか」という考えるから周りも引っ張られてプラス思考になるのだろう。

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」(武田信玄)という言葉がある。

 戦において強固な守りは人であり、人の心をつないでいるものは相手を思いやる心である、という意味だと解釈しているが、まさにその通りだと感じた次第。

弊社の社風は第3者から見たらどんな風に映るのだろうか。

「心のアクセルを踏み込め」と言っているせいか、よく働き、結果を出す社員が増えてきた。

それは生産性も利益性も高くなり給与ベースも上がるのだがいかんせん離脱者も絶えないのが悩みの種。特に新卒社員が3年、6年継続することが難しい状況にある。

採用について社員にも周りの知人や協力会社にも声をかけているがこんな話も聞いた。

「ロビンさんは1年を通して仕事量がハンパないという印象。入社するとメチャメチャ働かされると思われていますよ」いや、事実だけに反論できなかった(笑)。

私と同世代、また経営幹部からすると「仕事があって忙しい」というのは胸を張るべきことだと思うのだが、若い人からすると決してポジティブではないらしい。またここ数年来の政府の働き方改革の結果、地方の中小企業も残業なし、休日あり、重圧なし、副業OKといった条件の会社が増えてきた。そんな会社で仕事を覚えた人が「超忙しい会社」に転職するわけがない、ということなのだそうだ。

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス、鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス、鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」

しかし心境は「鳴く前に逃げてしまうよホトトギス」である。若者はいつの時代も不安定で脆くて細い。

若年社員の働きがいって一体、何なのだろうと深考し帰路に着いた次第。