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クモデコラム
COLUMN

2022/8/13

2022月8月 77回目の終戦記念日に思う

先日開催された3年ぶりのJack全国大会にて、久しぶりにお会いした滋賀県・桃栗柿屋の野々村社長に「漫画「空母いぶき」を読んでみてほしい」と熱心に言葉をかけて頂いた。その時は「はいはい」と答えていたが、「絶対に読んでくださいよ!面白いですから!」と念を押されたこともありその後、休みをとった旅先でKindleにて一気に読破した。

感想を言うと、興味深いテーマと引き込まれるストーリーでとても面白かった。

(野々村社長、ありがとうございました。)

なぜか同日、他の方にもおすすめの漫画を紹介された。

スパイファミリーとドクターストーン。どちらも1巻だけを読んでみたが、やっぱ少年ジャンプ系は苦手だったと再認識した次第。(少年ジャンプ系が苦手って珍しいのか?)

 

さて「空母いぶき」は日本の海上自衛隊と中国が尖閣諸島を巡り衝突する物語。

専守防衛を方針とする自衛隊とグイグイ攻め寄ってくる中国海軍。正当防衛か、それとも開戦かという日本の弱い部分を突く「軍事タラレバ」が描かれている。

もちろん漫画なので「そうもうまくいかんよな」という点はある。しかし日本国民の多くが持つ「まさか戦争にはならないよな、中国は本気じゃないよなという淡い期待を鋭く裏切る展開はなかなか面白かった。皆さんにもぜひお薦めをしたい。

「空母いぶき」の面白さは「軍事タラレバ」にあるが、私が読破した直後にこんなニュースが入ってきた。8月3日、米国下院議員のペロシ議長は米国下院議長として1997年のギングリッチ氏以来25年ぶりに台湾を公式訪問。台湾を1つの国として認めていない中国は強い反発を表明。直後8月4日から中国は台湾周辺で過激な軍事演習を開始した。

ミサイル9発を発射、台湾上空を通過させ日本の排他的経済水域内に5発が落ちたことを確認したと防衛省は発表した。

「中国ヤバい、あいつらには国際ルールは関係ない。」と内心ドキドキしていたのは私だけだったのだろうか笑。

中国による台湾有事。本当に中国はやる気なのか。そうしている「フリ」なのか。米国ワシントンにある戦略国際問題研究所(CSIS)はそのシュミレーションを行なっているとして研究を一部公開している。

「すべての場合ではないが、ほとんどのシナリオで米国と台湾は中国の侵略を撃退することができることを示している。ただその代償は台湾のインフラや経済だけではなく太平洋に展開する米軍にとっても非常に大きなものになる」と書かれていたが、どんな専門家がシュミレーションしても結局のところ漫画の結論みたいなものだろうと思った次第。中国が「はい、ごめんなさい」と引くとは考えられない。

閑話休題。こちらはどちらかが「はい、ごめんなさい」と言う日がくるのだろうか。

ロシアがウクライナを侵攻してから約6ヶ月が経過をした。未だ収束する兆しがない情勢だが、8月に入りロシア軍はウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原発を砲撃。対象には放射性物質の貯蔵施設付近にも被害が及んだという。これをうけ同国ゼレンスキー大統領は「(ロシアという)テロ国家による最大の犯罪が起きている。世界全体への脅しだ」と批判した。侵攻当初からプーチン氏による核を使った爆弾、原発への攻撃指示が懸念されてきたがいよいよ現実化してきた。

 

さて今日8月15日は77回目の終戦記念日。何かの節目というわけでもないが、この日が持つ意味は小さくない。99歳でこの世を去った作家・尼僧の瀬戸内寂聴さんは

「私たちには「忘却」という能力を生まれた時から与えられている。」という言葉を残した。

人は忘れて生きる動物。嫌なことや辛いことも自然に薄らぎ忘れていく。

 

若い頃、8月15日はただのお盆休みだった。終戦記念日だからといって悲惨な話や苦労した人生を語る人たちのテレビの特集など興味がなかった。しかし50歳を超えたせいかこの日がないと過去の戦争のことも忘れてしまうのではないかと思う自分がいた。

世界から戦争は無くならない。ウクライナ侵攻は約6ヶ月続いている。太平洋戦争は約4年続いた。

二度と「はい、ごめんなさい」と言う日が来ないことを祈るが、戦争のことは風化してはならないと思う今日この頃である。