2022年3月 壊れる前に交換しとかなきゃ
先日、鳥取(人生初!)へ出掛けた。あいにくの天候と閉館中の砂の美術館は残念だったが、温泉宿でゆっくりすることができた。久々の休息。また仕事頑張ろう、と思った次第。
さてその鳥取にいた時、自宅のお隣の方から電話を頂き自宅の床暖用のボイラーから黒煙がモクモクと出ているから確認した方がいいと連絡があった。すぐに弟と専務、そして業者へ連絡。家へ戻りたくてもすぐには戻れない距離。自宅のボイラーがもし火災の原因になったとしたら、と不安な30分を過ごしたが、すぐに対応をして頂き、事なきを得たということがあった。原因は部品の消耗による不完全燃焼だったらしい。運よく1台、後継機種がメンテナンス会社の在庫にあり即日交換。鳥取から自宅に帰った時には新品が取り付けてあったという出来事だった。
今回のことで得た教訓が3つある。
弊社工事会社の責任者から半年以上前に「社長の家、築15年ですよね。エコキュートやボイラーもこんな状況でモノもないですから、ある時に交換した方がいいですよ。今なら在庫ありますがどうしますか?」と言われていた。
「まだ壊れてないし大丈夫。お客様に対応してあげて」と言っていたのだが、今になってこの始末。
人に提案する仕事をしておきながら、全くお恥ずかしい話である。熱源設備や消耗品は壊れる前に変えるべし。
それとは別に、実は1週間前に、ボイラーのエラーメッセージがあった。電源を入れ直しそのメッセージが消えたので何も対処しなかったが、あのエラーが出た時に、エラーのエラーだと思わず、無駄でもいいからメンテナンスを呼んで点検をしておけばよかったと後悔。機械設備は劣化しかしない。自動的に直ることもない。エラーメッセージが出たら、油断せず点検をすべしである。
今回、弟、専務、業者に連絡が取れて、たまたま10〜15分で駆けつけてくれた。電源を抜き設備が冷めるのを確認し、異音や異臭など問題がなく火災になるようなことはないと対応をしてくれたが、遠くにいたせいか、とても不安だった。しかし簡単に帰ることができる距離ではないし、もう任せるしかない。そして任せた人たちが言うことを信じるしかない、という状況だった。
いつも社員に「人に仕事を任せられるようになりなさい」と言っているが、実は他人に任せると言うのは言うほど簡単じゃない。そう感じた出来事だった。ちなみに自宅の床暖用のボイラーは2台あるのだが、交換した1台とは別の1台についてメーカーに聞いたところ在庫はゼロ。現在入荷待ちの状況だ。夏に変えときゃよかったと今さらながらに思う。壊れる前に交換が基本。覚えておこう。
閑話休題。
自宅のボイラーもいつ来るかわからない状況だが3月上旬の設備品や建築資材の入荷情報をまとめておく。
【トイレ】リクシルは納期1〜2ヶ月と戻りつつある。上位機種、例えばサティスは通常納期になった。TOTOは未だに解消されず、一進一退の状況。ウォシュレットの部品が不安定要素。
【ガス給湯器】ノーリツは製造ラインがほぼ戻り、現在10月以降の受注残の出荷中。通常納期に戻るのは夏ぐらいか。リンナイ、コロナ、パロマはぱっとした明るい状況になっておらず。
石油給湯器は部品調達が少なく通常出荷とはほど遠い(各メーカー)
【エコキュート】まだ明るい兆しはない。唯一の頼みだったパナソニックも受注が集中しているとのこと、工場クラスターがおきたことなどで安定的な出荷ができなくなった。他メーカーもどういうわけか積極的に出荷に対応せず(三菱、ダイキンなど)
【合板】12mmはあるが、厚物である24mm(実付き)などは品薄は変わらない。国内工場は稼働しているが在庫量は減少。今後はロシアや北欧からの原材料調達がどうなるか。原油高が影響し価格は高騰している。複合フローリングは合板の品薄、高騰の影響を受けているが、危機的状況からは少々、回復している。
そんな中、3月11日付けの木材新聞から特報が出た。ロシアは西側諸国の制裁措置を受け、対抗手段として非友好国に原木、チップ、単板などの輸出禁止を承認した。特に単板は合板メーカーが性能を保持する重要な資材であることから早急に代替品の確保が求められるという。
実際はロシアには外貨が必要であるから、中国やインドなど友好国を通じて日本へ来るのではないかと思うがいずれにせよ価格の高騰は避けられないだろう。
また2022年4月から法改正が変わることで影響のあることが3つ。
アスベスト処理についての義務化の拡大。道路交通法のアルコール検知の義務化について。印紙税の緩和措置期間が終了。東日本大震災からの緩和措置が終わる。注意が必要である。
余談だが3月9日現在、金(ゴールド)の価格がとうとう1g8000円を超え、8380円になった。30年前は1300円、5年前は4000円台だったことを考えると、興奮冷めやらぬものがある。
コロナ禍、戦争となれば次はいよいよインフレである。
KUMODE