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クモデコラム
COLUMN

2019/1/19

2019年1月 手のひらを返す都合の良い人たち

大晦日の日、メイウェザーと那須川天心のエキシビジョンマッチを観た。
メイウェザーは史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成したボクサーで、20年間負けなしという記録を持つ男。那須川天心はキックボクサーで天才の呼び声の名高い19歳である。試合はボクシングルール、それもエキシビジョンマッチという非公式戦なのでリラックスムードで適当に・・・かと思いきや、テレビ試合前の煽り方はすごかった。会場にいた解説者も、メイウェザーもすごいけど、天心の潜在能力はそれを上回るなどと煽る始末。

それに乗っかって私も(これ、もしかして天心、ワンチャンあるんじゃね)と期待したが、あっさり1回TKO負け。どう観ても大人と子供の試合。見ていて痛々しかった。ウエートも5kg(1階級差)あったようだ。解説者の試合後の手のひらを返すようなコメントもひどかった。

「体重差を考えても無茶な試合」「本当はやらせてはいけない試合。1歩間違えたら選手生命に関わるウエイト差」。ガクトに至っては、「メイウェザーが目の前にいるだけで奇跡」だって。
久しぶりに綺麗な手のひら返しを目の当たりにして、(こんな大人になりたかねえ)と思った次第。

大相撲の話題。1月初場所で初日から3連敗をした横綱・稀勢の里が16日、引退を表明した。生真面目な性格で稽古にも熱心。愛されてはいたが、結果的には不名誉なワースト記録を更新しての引退となった。

引退の遠因となったのは、横綱昇進直後の17年の大阪場所での日馬富士戦での左上腕部、左胸の大怪我の影響が大きいと言われている。その場所では怪我を押して最後まで土俵に登り逆転優勝を果たしたのだが、それ以来というもの、様々な怪我をし、それによる練習不足もあり満足な相撲を取ることができなかったようだ。

稀勢の里は待望であった久方ぶりの日本人横綱だっただけに、大変、残念。
「もともと横綱にすべきじゃなかったんじゃねえの?」というネットでは声もあるようだが、メディアもそんな手のひらを返すようなことを言っちゃいけないし、発信しちゃいけないね、と思った次第。
ゴリ押しはいいけど、もう少しそっとしてあげなよ、という話題。

名古屋のメディアは、中日ドラゴンズのスーパールーキーである「根尾君」への乗っかり方が半端ない。
中日スポーツという地元のスポーツ紙の一面をコンビニでチラ見すると毎回 大きな“根尾”の文字。地元で聞くと、中日関連のニュースや新聞は“根尾君一色”らしい。また新たに監督となった与田監督も“顔”もよくコメントも潔いためにメディア露出も多い。

それに乗っかったマスコミの取材が多く強豪チームと思い込んだか、なんと優勝宣言までしてしまった。もちろん優勝するためにやるのはいいのだけど、“よう言うわ”“中日にネタがない”と地元の人は意外に冷静である。

スーパー高校生とはいえ、根尾君はまだ子供。今はトレーニング技術が発達し、体力のピークがどんどん伸びているから高校を卒業してすぐ活躍させる意味があまりない時代。確かにPGAでもMBLでも昔は18歳デビューとか多く見かけたが最近は本当に少ない。

昨年、無理くりに出していた早実出身の清宮君も昨年はよくやった方だと思うが、プロとしてはまだまだ体も未熟だ。女子はともかく、現在は多くのプロスポーツが大学卒業の年である23歳を1つの目安にしてトレーニングを積ませると米国で聞いた

例えば高卒4年目でしっかりと結果を出したのは巨人の岡本選手。今年は対策を取られるから昨年のようにはいかないと思うが、体つきが子供から大人になり、アマチュアからプロになったという感じがした。個人的な意見として近年のプロスポーツは身体能力が最も優位性が高いと思う。じっくり体を作って活躍しても遅くはない。

さて手のひらを返すといえば、弊社はこの2019年から全ての評価を完工基準にした。今まではどちらかといえば契約基準だった。職人不足からくる完工遅れがその原因だが、突然、方針を変えた私も、都合の良い大人の仲間ですが、何か。


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