新型コロナウイルス感染拡大防止のために発令されていた緊急事態宣言だが、２月２８日、１都３県を除いた６県（岐阜、愛知含む）で解除された。今回の第３波は結果的にＧＯＴＯキャンペーンをきっかけとした人の移動拡大により派生したが、今回はどうなることか。

そして、いよいよ世界で始まっていたワクチン接種が日本でも開始された。

少し前まで「早くワクチンを」「ワクチンがあれば」という言節していたメディアは、いざワクチン接種がスタートすると「副反応が」「アナフィラシキーショックの対策が」と相変わらずの針小棒大。見ているだけでゲップが出そうだが、その副反応が出る確率はというと２０万分の１だという。

「新型コロナウイルスの感染拡大対策に期待されるワクチン接種ですが、副反応が出る確率が２０万分の１です」

文章にするとこのような感じの表現になる。これは一般的に心配に値する数字なのだろうか。色々な確率を調べてみた。（ネットにて検索）

●裁判員に選ばれる確率５０００分の１

私の周りでは聞いたことがないが、裁判員制度が始まってしばらく経つ。その裁判員に選ばれる確率は「１年間のうち１／５０００」だそうだ。

●交通事故に遭う確率は１年間に１０００分の９（０.９％）

これは国交相が社会資本整備審議会で提出した数字だ。また一生を８０年とした場合の「人生で交通事故に遭う確率は５３％」としている。つまり２人に１人は人生のどこかで交通事故に遭うということになる。

●飛行機事故に遭う確率は２０万分の１

これは今回のワクチンの副反応と同じ確率。しかし飛行機事故の場合、死ぬ確率がかなり高いため、同じ確率ならワクチン副反応の方がいい。

●雷に打たれる確率１,０００万分の１。

これもかなり確率が低いが、雷に打たれた場合死ぬ確率は「４／５」だそうだ。

実は私は小学校の校庭で鉄製の演説台に座っていた時、雷が近くに落ち体中が痺れた経験がある。体に電撃が走り、一瞬体が浮いた（と思う）感じがしたのを覚えている。

あれを雷が落ちた経験とは言わないかもしれないが、ひょっとしてこのひねくれた性格はあれ以来かもしれない。

●年末ジャンボ宝くじの当たる確率は１０００万分の１。

雷に当たる確率と同じようだ。もし当たったことがある方がおられれば、雷に当たるくらい「まれ」な出来事だと思っていい。夢を買うと言いますが、実際のところ少々どころかかなり現実的じゃないかも。宝くじに当たるより、夢に向かって努力した方は確率は格段に高いことだろう。

●隕石に当たる確率は１００億分の１。

これは当たる人はほぼいないだろう。ＮＡＳＡの発表らしいが実質的に衝突しないとか。

その他もネットで検索したら出てきた確率は以下の通り

• ガリガリ君に当たる確率　１／２５
• 年賀ハガキ１等当選　１／１００万
• 自動販売機の下に１０円玉が落ちている確率　１／１０
• 隣の人が社長である確率　１／３０
• お客様の中でお医者様がいますか？でいる確率　７／１０
• オスの三毛猫が生まれる確率　１／３万
• 四葉のクローバーができる確率　１／１０万
• 自分が生まれてきた確率　１／３億
• たった今、あなたの隣の人と出会った確率　１／５０２３杼６５００垓（もはや読めず）

 

とまあ、どんなに小さい確率でも１に当たる人はいるわけで、それに一喜一憂し、心が揺れ動かされるのは人間らしいといえばそうかもしれない。

よく見てみると自分が生まれてきた確率、同じ時代に生きている確率、こうやって多くの方と知り合えている確率を考えると奇跡が重なっているのだと再認識した。

ちなみに人生８５年だとして生きる日数は約３１０００日。２０万分の１や１０００万分の１という数字を見た後だと「生きている時間って短いな」と思った次第である。

KUMODE