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クモデコラム
COLUMN

2021/9/13

2021年9月 神と数学 2回目のワクチン接種

ガリレオ・ガリレイは宗教戦争が続くヨーロッパで16世紀〜17世紀に活躍した天文学者である。

当時は「神がこの世(地球)を創造し天体(宇宙)は全て神の指示で動いて、その神が創った地球こそが宇宙の中心である」という天動説をキリスト教義と一体の考えにしていた。そのためコペルニクスの地動説を観測によって証明したガリレオは異端扱いされ当時のローマ教皇庁による宗教裁判で無期刑が言い渡された。

エビデンス(根拠)をもって説を証明したガリレオ。それを認められないキリスト教。今となっては冗談のような話だが、歴史というのは面白い。

マリオ・リヴィオ著の 「神は数学者か?」という面白い本がある。

この本は宇宙物理学者である著書が「なぜ数学は自然界を説明するのにこれほどまでに効果的なのか?」という主題について深く探究している内容だ。

本書の後書きを抜粋して紹介したい。

「著者は「神は数学者か」という難題に挑むために「数学は発見か、それとも発明か?」という視点で議論を展開している。数学が人間とは関係なく宇宙に初めから存在していて人間はそれを発見しているにすぎないのであれば、神は数学を使って宇宙を創ったことになる。一方、数学が人間の発明したものだとすれば数学は人間の脳の創作物にすぎないことになり、神は数学者と縁もゆかりもないことになる」


ぶっちゃけ、難解な本で理解できないことも多かった。

思うに著者の言いたいことは、要は「数学も宇宙も自然法則もまだわからないことだらけで、こんなものは神が創ったとしか考えられないよね」ということのようだ。

以前、何かの読み物で「複雑な証明や方程式の研究を極めていけばいくほど、その美しさと神秘さゆえ神の存在を感じる瞬間がある。天才・奇才と呼ばれる数学者が後年になって宗教や哲学といった分野に傾倒する人が多い」と読んだことがある。

インドが生んだ天才数学者のシュリニヴァーサ・ラマヌジャン。彼は極めて直感的、天才的な閃きにより「インドの魔術師」と異名を取ったが

「神についての思索を表現しない方程式は僕にとっては無価値である」と言葉を残している。

(ラマヌジャンについては「奇蹟がくれた数式」という映画で知りました)


閑話休題。

当初の懸念の通り東京五輪の時期は新型コロナウイルスの感染拡大の時期と重なり、とうとう1日当たりの陽性者数は2万人を超えた日もあった。

さて、昨年の今頃は「早くワクチンの開発を。ワクチンがあれば世界は元に戻る」といった論調が多かったが、実際のところワクチン接種をめぐってはさまざまな意見がある。

私の周りでも接種を積極的にしている人もいれば、見合わせている人、接種しないという人もいる。これは個人的見解によるものだし、私は特に思うことはない。

実は私も接種しようかどうか非常に迷っていた時期があった。信頼できる人の筋からワクチンに関するネガティブな情報も耳にした。日本や世界が過去に経験したワクチンに関する事件や薬害は数多くある。そもそも絶大な効果を期待をするのも甘い考えだと思っている。

しかし今年に入ってから既知の方が感染後3人亡くなっていることや、知り合いや友人の間でも感染者が増えていて、社会復帰して半年以上経つがいまだに味覚がない人もいることが気にかかっている。

また復帰後も疲労感が抜けず以前に比べ集中力がなくなったという人もいる。

感染してしまえば軽症であることをただ祈るしかない状況だがしばらくも続くだろうと思うとやはりやれることはやっておこうと色々と考えた結果、接種を決めた。

第5波の真っ最中である8月半ばに2回目のワクチン接種をした。

周囲からは2回目の接種後は高熱が出て、患部が痛み、しばらくは動けなくなると散々脅されたが実際は翌日に37度の微熱が出た程度で仕事に支障はなかった。(年寄りだからか、笑)

悩んだワクチン接種だが、2回目の接種後、気持ちが少し軽くなった。それが正直な感想である。

弊社でも体調が悪くなりPCR検査をしたら陽性だった社員もいる。幸い連休中と重なり、事業所内や顧客に影響はなかったが、今後はいつクラスターが発生してもおかしくない状況になりえると感じている。

私にとって新型コロナウイルス感染は「周りに感染した人がいないし、どこか別世界の話なんだよね」という時期はとっくに過ぎた。

まだまだ続きそうなコロナ禍。

わからないこと、不透明なことは山ほどあるが、わかっていることは気の合う仲間と夜通し酒を酌み交わし罪悪感と共に朝を迎えことも、現実逃避のために海外へ行って広い世界を見渡すことも、まだまだ先になりそうだ、ということだ。

KUMODE