2024年4月 「まさか」は突然やってくる
「朝、起きたら大谷君の結婚が発表されていました。ショックで朝食が喉を通りませんでした」
「大谷ロスじゃないですか。」
「まさか結婚するなんて。まだ立ち直っていません」
「藤井聡太君はどうでしょうか」
「無理です」
今オフ、ドジャースと大型契約と結婚発表し順風満帆の大谷選手だが身近な人と「まさか」という事態に巻き込まれている。
元専属通訳の水原一平氏が口座に無断にアクセスし違法賭業者に4500万円ドル(約6億8000万円)を送金したとされる件が、担当弁護士が捜査当局に報告したことで明らかになった。
この件は米国でも一時スキャンダルになっておりメディアでも取り上げられている。
大谷翔平の今後の課題は「英語とカネ」
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2024/03/-45068000-450-1.php
会見で大谷選手はまったく関わっていないと明言した。穏やかな見方をすれば水原氏から新事実が出ない限り「オオタニはただの被害者」ということで沈静化すると思える。実際、MLBは開幕、大谷選手も出場していることから現在は関係性に至る証拠は何もないということなのだろう
私見が2つ。
「そんなに大きなお金が送金されて気づかないのか」という意見もあるようだが、全くあり得る話だと思う。
少しイメージは違うが「自分自身でお金を扱わない」は、零細中小企業で資金繰りを自分や身内以外にやってもらっているのと同じ論理だ。
弊社も資金繰りは執行役員、経理処理は社員が行なっている。不正をしようと思えば簡単にできる。仕事として信頼する人に任せた方がよほどいい。(私は資金繰りは苦手だ)
今回は大谷君の脇が甘かったといえばそれに尽きるが、中小企業でも同じようなことは起こる。お金の持ち逃げ、不正支出、横領など最初はほんの少しの額の辻褄を合わせるためにやった行為が「時すでに遅し」になる。
「どうしてわかりやすい嘘をつくのか」と普通の人は思う。しかしこれはこの手の行為をする人に見られる特徴。そんな人間をたくさん見聞きしてきた。
ちなみに「不正をしたらどうするのですか?身内じゃないと心配じゃないですか?」と聞かれると「身内が一番、心配です」といつも伝えている。
私見2つめ。
著名人、スポーツ選手はもちろん私たち庶民、一般の人も含め28歳前後で後の人生に影響を及ぼすライフイベントがある。私はこれを「28歳人生進化論」と言っているが、スーパースター大谷選手に降りかかった最初のスキャンダル。難なく乗り越えられると思うが彼もまた29歳である。
まさか、といえば小林製薬の「紅麹原料」が世間を不安にさせている。
摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる同社サプリメント「紅麹コレステヘルプ」は国に届けた上で「コレステロールを下げる」と表示をした機能性表示食品を販売していた。
また帝国データバンクによれば小林製薬の紅麹製品は最大3.3万社に流通の可能性があり、製品流通の範囲特定は困難、販売企業での混乱は長期化すると想定されるとリリースをした。
小林製薬「紅麹」、食品1800社に影響の可能性 関連製品の流通・販売は全国3.3万社 TDB推計
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p240316.html
3月29日付けの日経新聞によれば摂取後の死者は5人で、摂取した消費者が入院するなど健康被害も生じていて、同社に寄せられた相談件数は約1万2000件という。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2928B0Z20C24A3000000/
さらに7000円前後あった株価が「発覚前」の2月から下落していたことを受け、インサイダー取引の疑いもかけられている始末。
(小林社長「インサイダー取引はないものと信じている」公表前の株価急落の謎、中国メディア指摘))
https://news.yahoo.co.jp/articles/75c4365c1dd4a6751e9ed6784a8855dec327b92a
今後、紅麹が使用されていたとする食品、製品が続々と公開されることになれば国民の不安は高まる一方だが、さてどうなることやら。顛末に注目したい。